記録遺産を守るために 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
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アーカイブズ関係機関協議会(第2回)の概要

 標記について、全史料協会長として、荻布孝(大阪府公文書館長)が出席しましたので、その概要を報告します。                    

1 日時 平成19年12月3日(月)午後2時〜4時15分
2 場所 国立公文書館 特別会議室(3階)
3 出席者(団体名50音順)
ARMAInternational 東京支部      柿崎 康男 会長
                         西川 康男 理事
企業史料協議会               入野 弘道 事務局長
記録管理学会                小谷 充志 会長
国立公文書館                高山 正也 理事
日本アーカイブズ学会           高埜 利彦 会長
(社)日本画像情報マネジメント協会   栗山  衛 専務理事
日本歴史学協会国立公文書館特別委員会  中野目 徹 委員長
(陪席)
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会   荻布  孝 会長
(事務局)
国立公文書館(業務課長、専門官、連絡調整係長他)

4 議事 (国立公文書館高山理事進行)
(1)アーカイブズ関係機関協議会の今後の進め方について
第1回会議で決められたとおり、平成19年度は、国立公文書館が事務局を担うので、高山理事が会議進行。また、当協議会は、組織や活動内容をタイトに決めるのではなく、やるやかに情報交換する場として運営される。

@ アーキビスト資格認定制度設立に向けたWGの設置についての提案
アーカイブズ学会高埜会長から、別添「アーキビスト資格認定制度確立に向けたWGの設置」により、趣旨説明。
公文書館法施行から20年が経過し、専門職員を養成する体制整備について、多くの団体で様々な取り組みが行われてきたが、例えば、アーキビストの国家資格化や、法附則にある「当分の間、地方公共団体が設置する公文書館には、第4条第2項の専門職員を置かないことができる」の改正も行われないままになっている。
そこで、これまでの成果を総合的に整理し、早期に、具体的で目に見える実効ある実践行動に結びつけ、将来の展望を切り開く上で、アーカイブズ関係機関協議会(以下「アーカイブズ協議会」と略称)の関わりを求める提案と認識しました。
直接には公文書館の専門職員を対象にするにしても、アーキビストの資格化(養成カリキュラム等含む)には、レコードマネージメントや企業アーカイブズの要請を包含することが必要でしょうし、公文書館についてもどのような人材・能力が必要なのか、それが時代とともにどう変化しているのか、などを踏まえて、適切に養成システムに反映させたり、既存のアーキビストの認定に反映させることが就業確保に不可欠です。そういう意味では、多様な団体が参画するアーカイブズ協議会の関わりの下での検討は実効性の観点から意義深いし、全史料協としても大きな関心をもって取り組むべきと考えました。
しかし、アーカイブズ協議会は、関係機関の代表が年に2〜3回集まり情報交換する場であって実務能力は保持していないので、当提案については、アーカイブズ学会が実務の中核を担い、適時、関係機関の意見や参画を求めて検討を進め、1年程度で一定の結論をまとめることとされました。

A 文書管理法(仮称)制定に向けての提案
記録管理学会小谷会長から、別添「文書管理法(仮称)制定に向けて(ご提案)」 により、趣旨説明。
記録管理学会は、これまで「文書管理法(仮称)制定のための記録管理学会ガイドライン」や「文書管理法(仮称)制定のための記録管理学会提言」のとりまとめをおこなってきたが、各方面で、文書管理法制定の機運が高まる中、アーカイブズ協議会の何らかの関わり・協力の下で、法の制定を促進したいというものです。
アーカイブズ協議会としては、文書管理法(仮称)の制定は重要なテーマと考えるが、実務能力は保持していないため、記録管理学会が中核としてさらに検討をしたものを、次回会議に提示することとされました。

(2)その他
@ 国際公文書館会議東アジア地域支部(EASTICA)東京総会開催報告(別添)                             (国立公文書館から報告)
A 第40回国際公文書館円卓会議(CITRA)報告(別添)(国立公文書館から報告)
ICAが創立された6月9日を「国際アーカイブズの日」とする旨を、ICA会長名で、各国の国立公文書館長あてに送付することとされた。
※ アーカイブズ協議会は、来年から6月9日の国際アーカイブズの日に、共同歩調をとることを申し合わせました。
B ICAクアラルンプール大会の案内(別添)(国立公文書館から報告)
C 中国档案学会が、平成20年3月〜6月訪日予定(企業史料協議会から報告)
D 次回の会議
第3回会議は、平成20年の3月〜4月に開催予定

別添資料
アーカイブズ関係機関協議会(第2回)
アーキビスト資格認定制度設立に向けたWGの設置
文書管理法(仮称)制定に向けて(ご提案)
国際公文書館会議東アジア地域支部(EASTICA)東京総会開催報告
第40回国際公文書館円卓会議(CITRA)報告
ICAクアラルンプール大会

※ 当日の配布資料は、会長館(大阪府公文書館)に配置しております。
※ 構成員からの配布資料名一覧
・レコードアンドインフォメーションマネジメントジャーナル2007Oct.
・2007ARMAボルチモア大会 基調講演要旨
       SOX法提案者の1人M.オクスリー氏
・連邦裁判所、ホワイトハウスに電子メールの保存を命令
・研究発表 文書管理法(仮称)制定をめぐる諸活動と今後の課題
・記録管理学会・ARMA東京支部合同特別セミナー「公文書管理の法整備に向けて」 ・電子化文書時代をリードする文書情報管理士検定試験要綱

 








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