記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
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第1分科会
期日 
平成12年(2000)11月1日(水) 9:30−12:00
テーマ
行政相互の連携による地域史料の保存
報告1
「豊の国情報ライブラリー」の現状と課題 / 姫野秀幸氏(大分県公文書館)
 豊の国情報ライブラリーは、図書館、公文書館、先哲史料館からなる複合施設として設置され、保存・利用の両面にわたって分担と連携を前提に運営されている。
 しかし、文書、情報公開所管部門をはじめ多岐にわたる関連機関もあり、複合館とはいえ、自己完結的に史料保存・利用の中核施設としての役割を十分に果たすことは困難であり、外部機関との連携が不可欠で、まさに行政のもつそれぞれの枠組みを超えていく現実的な必要に迫られていると言える。このような環境認識のもとに、豊の国情報ライブラリーの現状と課題を報告する。
報告2
史料保存と博物館 / 櫻井成昭氏(大分県立歴史博物館)
 本大会のテーマには、「枠組みを超えて」というサブテーマが付されているように、地域史料の保存においては、行政機関相互あるいは行政機関と地域とのつながりを創出することが重要であり、大きな課題であると言える。
 ここでは、「社会的な歴史資料保存環境」の形成にはどのような方策が考えられるのか、といった問題について、大分県立歴史博物館の現状をふまえて、その方向性を提示することとしたい。