記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
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第3分科会
期日 
平成12年(2000)11月1日(水)9:30−12:00
テーマ
まちづくり運動と社会的な歴史資料保存環境
報告1
豊の国宇佐市塾の歴史資料保存活動
〜「宇佐細見読本−宇佐航空隊の世界」刊行と市民意識の変化
平田崇英氏(豊の国字佐市塾)
 地域の歴史資料を後世に伝えていくうえで、基礎的で最も大切な条件は、行政相互、地域と行政、異なる活動分野のひとびとが立場を超えて、それが地域社会全体の責務であるという共通の意識のもとに協調・連携していくことである。
 まちづくり運動の立場から、郷土の歴史をモチーフにした宇佐細見読本の刊行等に取り組んだ豊の国宇佐市塾の軌跡と歴史資料保存の実績や行政との連携、市民意識の変化の様子を報告する。
報告2
宇佐市教育委員会の歴史資料保存活動
〜文化財保護宣言都市と戦争遺跡の保存
小倉正五氏(宇佐市教育委員会)
 国宝宇佐神宮本殿をはじめとする多くの文化財に恵まれた宇佐市は、1976年に全国に先駆けて文化財保護都市を宣言し、文化財を生かしたまちづくりをすすめている。
 それまでは古い時代の文化財が中心であったが、豊の国宇佐市塾と連携することによって、多くの市民の参加を得、太平洋戦争に関する歴史資料を掘り起こし、21世紀への遺産とすることができた。その過程と行政の変容を報告する。