全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】

大会テーマ設定の趣旨




 第28回全国大会は、日本の中央部に位置する越中国、富山県での開催となりました。
 新世紀2年目を迎えた全国大会ですが、史料保存利用機関においては、ますます大きな社会変化に応じた、新たな展望が求められています。昨年度の長野大会では、情報公開や個人情報保護制度、文書の電子化、市町村合併の推進、史料保存利用活動の担い手であるアーキビストの養成など、史料保存に直結する課題が表出しました。このような状況のなか、昨年度の長野大会以後、天草アーカイブズが開館するなど市町村を中心に新たな動きがみられたのは喜ばしい限りです。
 新時代の史料保存利用活動は、私たちをとりまく状況を正しく認識し、その課題の解決に向けて着実に取り組むことなしには展望できません。そこで、今大会では昨年に引き続き「21世紀の史料保存と利用」という大きなテーマに加え、記録史料の保存に関する緊急課題として目前に迫った「市町村合併をとりまく諸問題」をサブテーマに掲げました。限られた時間内ですべての課題に触れることはできませんが、参加者の皆さんとともにその対応を考えていきたいと思います。


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