全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】

第2分科会
【公文書を残すために−手段と方策−】




 平成15年(2003)11月20日(木)午後1時


 公文書保存の方策について
 −評価基準策定ガイドラインと評価フローチャートの提案


 国際資料研究所 小川千代子氏

 
 
  文書館学の研究は、試行錯誤の積み重ねである。 主題分類による資料破壊、歴史資料価値と歴史学研究ニーズの迷路、文書発生の爆発的増加とその対応など、 経験則の積み重ね、情報の共有化、新しい事態の出現により新たな経験則の収集開始、といった螺旋を 描いてきている。
  数ある個別機関の評価基準はそれぞれ個別の組織に即して設定されている。従って、ある組織の評 価基準をそのまま別の組織の評価基準に用いることはできない。歴史資料として重要な公文書等とは どのようなものか、これを判断するためには、評価基準が求められる。
  資料保存委員会のアンケート調査の結果で、「公文書の保存が必要であることはわかる、でも、な にを保存すればよいのか?」「評価基準を示してほしい」という投げかけが目立った。「なにを保存す るのか」、「評価基準を!」、この二つの問いはアーカイブの永遠の課題である。
  その評価基準策定のための枠組み、及び評価事務を推進するための「モノサシ」とも言うべきフロ ーチャートを提案する。
 



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