記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
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研修会D
期日 
平成16年(2004)10月27日(水)午後1時
テーマ
電子文書とアーカイブズ<発展コース>
講師
西村 健氏(株式会社ドキュメント・エンジニアリング研究所)
内容
 社会の有意な諸活動(ビジネス活動、公益活動その他)は、その時代に相応しい活動の原理と手法、技術によって成立します(組織における文書とは、言わばこうした活動を支える「情報技術」)。今日以後の活動原理は、旧来の「タテ型一方向の情報伝達方式」から、「協働=コラボレーション」というキーワードに表される「ヨコにつながる相互のネットワーク方式」へ本質が転換しています。すなわち、人間と組織を通じた相互の知的な関係性を緊密化、高度化する中から価値を生み出していく、という「関係性の場形成にかかる営み」原理に立脚するとき、情報技術=電子文書の意義と役割は、「関係性原理による活動を担保し、記述する仕組み」だといえましょう。これらの活動を関係付け、担保する電子文書の実装と記述方式のあり方を想定し、新たな電子アーカイブズ概念醸成へのヒントとしたい。