記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
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 主催者あいさつ    福井県総務部企画幹 東村 新一 氏
 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会の第31回大会の開催に当たり、本来ならば知事が出席して皆様にごあいさつ申し上げるところでございますが、本日所用のため出席できませんので、代わって一言ごあいさつ申し上げます。
 皆様方には、全国各地から福井県へお越しいただき、心から歓迎申し上げます。
 また、日ごろから歴史的な資料として重要な公文書、古文書等を収集および保存し、これらの資料の活用について、ご尽力されていることにつきまして、敬意を表します。
 これらの文書を保存・活用することは、共有の文化的資料を守り、後世へ残していくという観点から非常に有意義で、今後も益々、適切な資料保存及び活用の取組みを進めていくことが期待されています。
 しかしながら、近年、情報化の進展や市町村合併に伴い、電子文書の保存・活用及び市町村の合併時の公文書の引継ぎ・保存に関する課題が指摘されているところです。
 このような課題を踏まえ、本大会においては、全国の文書館等の職員の方や大学の先生から、今後の文書館等の役割等、それぞれのテーマで研修会が開催され、また、資料の保存・活用に関する課題について報告がなされ、その報告をもとに本大会のテーマである「アーカイブズの新時代へ」について、協議されると伺っております。
 本大会が皆様方にとりまして、実り多く、充実したものとなることを心から祈念するとともに、本大会の成果を十分に生かした皆様の今後の御活躍を心から期待しております。
 さて、本県の平均寿命は、男女とも全国2位であり、本県では、「健康長寿」をキーコンセプトとしたブランド戦略の推進に取組み、全国へ発信しているところです。
 健康長寿の要因は、生活環境、医療施設や福祉施設の整備が考えられていますが、なんと言っても、福井の豊かな自然に育まれた海の幸、山の幸による「ふくいの食事」と言われています。
 福井の食生活については、家森幸男京都大学名誉教授から、「福井県民は米や大豆、魚をしっかり食べ、塩の摂取も低い。福井の長寿は理解できる。」との評価をいただいております。
 福井県には、豊かな水に美味しいお米、辛みのきいたおろしそば、焼き鯖や鯖のへしこなど、健康長寿の素と言うべき、多くの「食」があります。
 皆様方におかれましては、この機会を利用して、福井の豊かな自然を満喫していただくとともに、これらの海の幸、山の幸を堪能していただき、「健康長寿」の魅力を体験していただければ幸いです。
 最後に、貴協議会の益々の発展と、本日ここに御出席の皆様方の御健勝を祈念申し上げまして、歓迎の言葉といたします。