記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
トップページ
研修会A
期日 
平成18年(2006)11月8日(水) 10:00〜12:00
テーマ
文書館入門 <基礎コース>
講師
太田 富康 氏(埼玉県立文書館)
内容
 レコード(文書・記録)は、それ自身が作品(目的)として作り出される図書などとは異なり、あくまで目的は組織や個人の事業活動であり、その遂行必要上の結果として作成・管理されるものです。そのレコードのうち、永続的な価値を有するゆえに歴史的スタンスで保存利用されるアーカイブズ(記録史料)は、それゆえ他の資料(情報資源)とは異なる固有の性格をもっています。その固有の性格を活かした適切な保存利用のためには固有の方法が必要とされ、その結果、アーカイブズ(文書館)という固有の機関・システムが必要とされることになります。その固有の性格・方法・システムなどについて、話が抽象的に流れないよう、私の所属する埼玉県の30余年の例をまじえながらお話ししたいと思います。