記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
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第33回 茨城大会及び研修会
〔開催県挨拶〕
 本日は、全国各地から、多数の皆様のご参加をいただき、第33回全国歴史資料保存利用機関連絡協議会全国大会をこのように盛大に開催することができまして誠に喜びにたえないところでございます。また、本年は、元茨城県知事で、本協議会初代会長でございます岩上二郎氏が、参議院議員として公文書館法の制定に尽力し、昭和62年に同法が制定されて以来、20周年の記念の年にあたり、ここ茨城の地で本大会を開催できることは二重の喜びでもございます。ご参会の皆様方には、開催県を代表し心から歓迎を申し上げますとともに、歴史資料の保存及び利用に関しまして、日々ご尽力されておりますことに、改めて深く敬意を表する次第でございます。
 現在、先が見えない将来が不透明の時代とも言われており、温故知新ではありませんが、それ故に歴史から学ぶということの大切さが認識されるようになってきており、国や地方公共団体をはじめ、大学、企業等においても歴史的に価値の高い資料などを保管し、文化的な遺産を次の時代へ継承しようとするアーカイブズの取組みがなされるようになっております。その一方で、市町村合併による貴重な公文書の散逸、行政機関での電子文書化、自治体の財政難の影響等、歴史的に価値のある資料の保存・活用について様々な課題を抱えているのも実情でございます。
 本大会では、「アーカイブズの新時代―個性ある存在をめざして―」と大会テーマに掲げてございます。アーカイブズを取りまく厳しい状況を踏まえて、新しい時代のアーカイブズを実り豊かなものとするために、これから取り組むべき方向性を見い出していくとともに、先程も申し上げましたが、公文書館法制定20年目を迎えるということから、改めてその役割と意義についても再認識していただければと存じます。
 さて、茨城県では、世界遺産登録を目指し、その候補として「水戸藩の学問・教育遺産群」を水戸市と共同で文化庁に提案しました。具体的には、幕末に大きな影響を与えた藩校「弘道館」、弘道館と対を成すものとして開設された「偕楽園」、大日本史編さんの中心となった「彰考館」、民間から多彩な人材を育てた「日新塾」の旧跡です。
 特に、弘道館と偕楽園は、いつちよういつし一張一弛という対をなす教育的施設であり、弘道館での「緊張感」と休息施設である庭園(偕楽園)での「リラックス」がともに必要である、とする特筆すべき教育観に基き設けられたものでございます。このような史跡も、是非ご覧いただければと存じます。
 また、皆さまの胸の名札でございますが、「こころを育てる」とありますが、いばらき教育月間推進のキャッチフレーズでございます。茨城県では11月1日を「いばらき教育の日」、11月を「いばらき教育月間」と県条例で定めまして、学校・家庭・地域社会が連携を図り、この月間に本県の教育の充実と発展をはかるための、さまざまな取り組みを推進しております。皆さまの名札にも、そのご紹介をさせていただきました。
 最後になりましたが、本大会が皆さま方にとって実り多いものとなるとともに、これからのアーカイブズ新時代をめざして、それぞれの機関等でご活躍されることをご祈念いたしまして、あいさつとさせていただきます。
 本日は誠にありがとうございます。