記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
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研修会A
期日 
平成19年11月20日(火)10:00〜12:00
テーマ
アーカイブズ入門
講師
原 由美子氏(埼玉県立文書館)
内容
 全国の地方文書館は、平成19年4月現在、都道府県30、政令指定都市7、市区町村12、計48を数えている。その設立所管は、首長部局、教育委員会等一律でなく、独立館もあれば、博物館・図書館等との複合施設もある。これら設立事情の多様性から、各文書館の取り扱う資料にはそれぞれ多少の差異があり、当然のこととしてそのシステムや業務内容は様々であり、置かれている事情も異なる場合が多い。
 また、文書館の基本資料のひとつである行政文書(公文書)についても、情報公開制度や個人情報保護制度と関連して、その位置付けは大きく変化し、歴史資料保存利用機関である各文書館の対応も多種多様となっている。加えて、近年は公文書電子化対策や指定管理者制度等への対応が大きな問題となってきている。しかし、文書館のシステムや業務のありかたは本質的には変わらないはずである。ここでは、埼玉県の文書館システムや業務内容の38年の変遷をひとつの事例として、地域の情報センターとしての今日の文書館業務のありかたについて考えていきたい。