記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
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研修会C
期日 
平成19年11月20日(火)10:00〜12:00
テーマ
歴史資料の保存・修復・活用と継承者の育成 −NPO法人としての役割と可能性−
講師
西村慎太郎氏(NPO歴史資料継承機構)
内容
 当研修会ではNPO法人歴史資料継承機構(以下、当法人と略す)の目的と活動を通じて、歴史資料(所謂「古文書」と称される紙媒体を中心とした記録史料)をどのように遺していくことができるかを提示したい。当法人は在地で活躍する史料保存のボランティア団体の方法に学びつつ、さらなる可能性を模索するために2006年に東京都より認証を受けた。現在は静岡県南伊豆町を中心に活動しており、今後活動の地域を広げるつもりである。目的は歴史資料の継承だが、従来広く行われている古文書調査・整理・保存のみならず、次の課題を念頭に置いてある。(1)地域住民内外への伝達と教育現場での活動、(2)修復、(3)観光・産業行政との連携、(4)地域における後継者育成。この課題は歴史資料の継承に不可欠であるばかりでない。地域による立ち遅れた文化財行政、学校教育・社会教育に関する諸問題、指定管理者制度の展開に解決の糸口を見出すものと考えている。これらの課題をどのように進めているか、そして何を提起できるかを述べたい。生まれたてのNPO法人であるが、議論を深め、互いに今後の活動に繋げられればと考える。