記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
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第34回 奈良大会及び研修会
〔開催県挨拶〕
 第34回目を迎えます全国歴史資料保存利用機関連絡協議会の全国大会が、このように多数の方のご参加により盛大に開催されますことを感謝申し上げますと共に、全国各地からここ錦秋の奈良大和路にお越しくださいましたことに対しまして、心から歓迎を致します。また、お忙しいなか、ご来県頂きました、菊池館長様に対しましても、改めて御礼を申し上げます。
 今回の大会のテーマにもなってございますが、本年は公文書館法が制定されてから20年目という節目の年に当たるということでございます。これに加えまして、前の福田内閣では公文書管理の担当大臣が置かれるといったこと、また最近では年金の記録問題なども通じまして、公文書の管理の重要性につきましては、色々な形で、改めてクローズアップされているという時期に当たると思っております。まさに、そういった中で開催される今回の大会の意義というものは、例年にもまして、ますます大きいものであるのではなかろうかと考えております。
 また、公文書館法制定の前から、長きにわたり、公文書の保存・利用に関わってこられました全史料協の活動、あるいはそのノウハウに対する期待というものは、これまで以上に高まってくる時期にもなってきているのではないかと考えております。
 この大会のサブテーマにもあります、「公文書館法20年と現在(いま)」ということでございますが、先ほどもご紹介がありましたように、再来年に平城遷都1300年を迎えるここ奈良の地は、温故知新に誠にふさわしい場所ではないかと考えております。歴史性に溢れる、ここ奈良の地で、これまでの総括から今後の展望を協議していただければと祈念いたしております。
 既にお気付きのように、皆様の名札にも、全国的に有名となりましたマスコットキャラクター「せんとくん」を入れさせていただいております。繰り返しになりますが、2010年に平城遷都1300年祭の開催に向けて、今、奈良県を挙げて色々な準備をしているところでございます。
 事業内容について、まさに今、詰めをしているところでございますが、奈良は色々なアーカイブズの宝庫でもあり、そういった面からの事業展開も考えられるところでございます。皆様方からの色々なご提案に対しましてもご期待をしているところでございますので、是非宜しくお願いしたいと思います。
 今年は正倉院展も一昨日で終ったわけでございますけれども、秋の深まるここ奈良には魅力ある風景ですとか歴史的・文化的な本物が多く存在いたします。せっかくの御来県の機会でございますので、時間の許す限り、色々なところを散策していただければありがたいなと申し添えたいと思います。
 終わりにあたりまして、この大会が有意義で実りあるものとなることを祈念いたしますと共に、大会の準備を頂きました大会企画委員会の皆様をはじめ、関係各位のご労苦に感謝いたしまして私のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。