記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
トップページ
大会趣旨説明
期日 
平成20年11月13日(木)9:30〜9:45
内容
 第31回から第33回までは、「アーカイブズの新時代へ」を大会テーマに、さまざまな実践と理念や構想そして課題を共有化してまいりました。「個性ある存在をめざして」をサブテーマとした昨年は、記録資料の意味でも館の意味でもアーカイブズの個性・唯一性を再確認することができましたが、この認識はわたくしたち全史料協だけではなく、広く国民全体の共通認識となる必要がいま求められています。
 そこで今年第34回から3年間の連続企画として「わたくしたちのアーカイブズ」を大会テーマとしました。ここでの「わたくしたち」とは保存と利用に取り組む全史料協だけではなく、アーカイブズを生産する組織母体であり、利用者であり、また類似機関、さらには広く住民、国民、人類、子孫のことです。アーカイブズが、真の意味で「わたくしたちのもの」と思えるようにするには、どういう着想でどういう実践を重ねていけばよいのか、これから3年間考えてまいりたいと思います。
 ところでわが国のアーカイブズをとりまく環境は、災害などに限らず、さまざまな課題と逆風に直面している日常現実といえます。しかし今年2月、わが国にはじめて公文書管理担当大臣が設置されました。その大臣の下で公文書管理の在り方等に関する有識者会議が開催され、公文書管理法(仮)制定の動きが出ています。 そこで今年のサブテーマを「公文書館法20年と現在(いま)」とし、5本の報告を準備しました。参加者の皆様が、自由に活発に意見を交換することにより、「わたくしたち」が元気と活路を見出せる有意義な大会となるよう願っています。