記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
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記念講演会「国宝東寺百合文書の魅力」
期日
平成22年11月24日(水)14:10〜15:10
場所
京都テルサ
講師
上島 有 氏(摂南大学名誉教授)
内容
東寺百合文書は、わが国中世における「国民の知的共有財産」としてのアーカイブズの代表的な文書であります。文字を中心にした歴史資料としての価値は、すでに十分に紹介されていますが、文字以外にも数多くのすばらしい情報が秘められています。これらを発掘し、情報資源として積極的に活用するのが、まだ生まれたばかりの新しい学問としての中世アーカイブズ学であります。今回は「百合」の箱の成立とその伝来をめぐるいくつかの挿話を中心に、百合文書の魅力と、中世アーカイブズ学について具体的にお話できればと考えています。