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従来国内ではみられなかった種類のシミが引き起こす可能性がある紙資料被害についての東京文化財研究所の注意喚起

ニュウハクシミという従来国内ではみられなかった種類のシミが、2022年以降国内での生息分布を拡大しており、紙資料の食害が懸念されるという注意喚起が、東京文化財研究所から発信されています。

東文研文化財害虫検索ページ「ニュウハクシミ」

2025年11月4日付東文研報道発表

ニュウハクシミはきわめて繁殖力が高く、一旦施設に定着した後は防除が極めて困難(小規模燻蒸はあまり意味がない)ため早期発見・対応が必要であるとして、毒餌(ベイト剤)散布など有効と考えられる対策が提示されています。 また、東京文化財研究所ではベイト剤サンプルの無償配布も実施しているとのことです。

現在のところ、国内での実際の被害は報告されていないようですが、会員機関におかれましてもチェックを怠らず、十分にご注意ください。